燕の巣

 村で代々お寺の掃除をしている家があり、ある時、この家の一部屋に岩燕が出入りするようになり、やがて巣を作るようになった。それを聞きつけた中国人の商人がやって来て、隣にコンクリート2階建ての岩燕専用マンションを建てた。燕が出入りできる狭い窓があるだけの薄暗い部屋の中、天井にはいくつもの巣が作られていた。商人は定期的に巣を取りに来て、この一家はたちまち裕福になったそうな。まるで日本昔話しみたいだ。


↑ 部屋の中は燕の巣窟となってしまった。↓左が燕マンション