5,633km²のバリ島を巡る径は、排気ガスに咽せる動脈の幹線道路から、果ては毛細血管の畦道まで、複雑に絡み合い繋がっている。1992年に初めてこの島を訪れて以来、更に奥の見知らぬ細径を彷徨う旅が続いている。